日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.44,No.8 (2016)

表題:
青果物/カット青果物の微生物制御 [1] 化学的制御法
著者:
泉 秀実(近畿大学 生物理工学部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.44,No.8,pp.403−407(2016)

生命体の食品で生食する機会の多い青果物/カット青果物の安全性確保には,品質に配慮した微生物制御が求められる。本稿では,最初に青果物/カット青果物の微生物汚染度を概説し,続いて一次加工食品工場において,一般的に洗浄工程で化学薬剤を使用することで行われる化学的殺菌について解説する。日本の技術から生まれた酸性電解水(強酸性,弱酸性および微酸性電解水),オゾン水,米糠抽出物のフェルラ酸製剤,貝殻焼成カルシウム製剤,有機酸のフマル酸製剤,アリルイソチオシアネートとβ酸を含むカラシ・ホップ抽出物製剤などを組合せ処理することで,青果物/カット青果物の品質に配慮した化学的殺菌が期待される。

Key words:
Fresh produce(青果物)/Fresh-cut produce(カット青果物)/Microflora(微生物叢)/Disinfectant(殺菌剤)/Food additives(食品添加物).