日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.41,No.1 (2013)

表題:
食品による寄生動物感染症[5]
原虫感染症(3) トキソプラズマ症と沖縄県におけるトキソプラズマの流行状況について
著者:
喜屋武向子(沖縄県衛生環境研究所 衛生科学班),松原立真(国立感染症研究所 寄生動物部,筑波大学大学院 生命環境科学研究科),永宗喜三郎(国立感染症研究所 寄生動物部,筑波大学生命環境系)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.41,No.1,pp.19-28(2013)

トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)は,アピコンプレクサに属する寄生性原生生物である。ほぼ全ての哺乳類・鳥類に感染能を持ち,全人類の1/3以上(数十億人),日本人の10~30%が罹患するとされるなど非常に広く蔓延していることが知られている。本稿では,トキソプラズマおよびトキソプラズマ症について解説するとともに,トキソプラズマが問題となっている沖縄県を取りあげ,沖縄県におけるトキソプラズマ浸潤状況と,検出されたトキソプラズマの遺伝子性状について概説する。

Key words:
Toxoplasma gondii(トキソプラズマ)/Okinawa prefecture(沖縄県).