細菌の分類・同定のための菌の特徴づけに用いられる性状試験(表現型による特徴づけ試験)について概略を説明した。表現型には,形態的性質,培養性状,生理・生化学的性質,化学分類学的性質などがある。現在は,未知分離株の同定に際しては16S rRNA遺伝子塩基配列を用いた分子系統解析が簡便で迅速であるが,分類には分離株の表現型による特徴づけが非常に重要であり,遺伝子型と表現型による多相分類学的手法が用いられている。表現型として調べられるそれぞれの性質の主なものを説明し,注意点などを記した。
[HOME]| [BACK]