Vol.41，No.2 (2013)

表題：

レジオネラ検査ろ過濃縮法におけるメンブランフィルター材質の回収率比較（ノート）

著者：

枝川亜希子（大阪府立公衆衛生研究所,佐賀大学医学部）,木村明生（大阪府立公衆衛生研究所）,三輪由佳（大阪府立環境農林水産総合研究所）,田中榮次,足立伸一（大阪府立公衆衛生研究所）,宮本比呂志（佐賀大学医学部）

掲載：

日本防菌防黴学会誌,Vol.41,No.2,pp.63－66（2013）

レジオネラ検査ろ過濃縮法におけるメンブランフィルター材質の回収率について,比較検討を行った。その結果,検討した6材質10種のメンブランフィルターのうち,ポリカーボネートの回収率（80.9-89.8%）が他の材質（20.1- 62.0%）に比べて有意に高い回収率を示した。本研究により,メンブランフィルター材質によって水試料からのレジオネラ回収率に影響があることが明らかとなり,ポリカーボネートが有用であることが示唆された。

Key words：

Legionella pneumophila（レジオネラニューモフィラ）/Membrane Filters（メンブランフィルター）/Recovery rate（回収率）/Bathwater （浴槽水）.