日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.41,No.3 (2013)

表題:
鶏肉のサルモネラ属菌検査に及ぼす緑膿菌の影響(ノート)
著者:
近藤千晶,林 芳樹,福田麻里子,福原克治((株)大庄食品衛生研究所)飯塚千織理,菊野理津子((財)北里環境科学センター)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.41,No.3,pp.125-132(2013)

生鶏肉にサルモネラを添加したモデル試験で,CHROMagar Salmonella(CHS)からサルモネラを検出できない事象に遭遇した。緑膿菌による妨害が考えられた為,緑膿菌に汚染された鶏肉からサルモネラを検出する方法について検証した。CHSに形成する緑膿菌とサルモネラのコロニーは類似し,判別が困難であった。一般的に緑膿菌を抑制する為に添加するセフスロジンは,購入が難しく日常検査に使用する事ができない。その代用として,オキシダーゼ試験で対応すれば簡便な識別が可能である事が分かった。

Key words:
Salmonella detection(サルモネラ属菌検査)/Raw chicken(生鶏肉)/Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)/CHROMagar Salmonella(クロモアガーサルモネラ)/Cefsulodin(セフスロジン).