フリーラジカルならびに非ラジカルを含む活性酸素は血管を障害し,老化や癌化を促進する。摂取カロリーを制限すると,活性酸素の発生量が減少する。適度に,筋肉を使った運動をすると,生体内の活性酸素の除去能が高まる。活性酸素は,脂質,特に,細胞膜のリン脂質を酸化 (peroxidation)させたり,蛋白やDNAに酸化障害 (oxidative damage)を与える。活性酸素でも,スーパーオキシド(・O2-)は,酸化力は,低い。ヒドロキシルラジカル(OH。)は,寿命は短いが,酸化力は強く,特に,脂質を連鎖的に酸化させてしまう。