日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.41,No.3 (2013)

表題:
医食住のマイコトキシン[14] マイコトキシンの分析法(3) 医薬品分野
著者:
佐久間久子(昭和電工((株) 特殊化学品部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.41,No.3,pp.143-150(2013)

医薬品分野のマイコトキシンの分析法として,薬用植物中のマイコトキシンの分析法を紹介する。疾病治療,健康増進として用いられている薬用植物にかびが生え,その代謝物であるマイコトキシンがしばしば検出されている。薬用植物はその成分に多くの化学物質が含まれることから,マイコトキシン測定においては夾雑物の存在が問題になる。どのように精製し,測定を行っているのか,世界各国の取り組みを紹介する。なお,マイコトキシンは注目度が高いアフラトキシン,オクラトキシン,シトリニンの三種類を中心に,分析法としては機器分析である高速液体クロマトグラフ(HPLC)と液体クロマトグラフ・タンデム型質量分析計(LC-MS/MS),簡易分析としては酵素免疫反応(ELISA)などについて紹介する。

Key words:
Mycotoxin(マイコトキシン)/ Determination(測定)/Medicinal plant(薬用植物)/Crude drug(生薬)/Kampo medicines(漢方薬)/Traditional Chinese medicine(中薬)/Herb(ハーブ).