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日本防菌防黴学会誌

Vol.41,No.4 (2013)

表題:
文化財の生物被害の現状と対策[8] 大エジプト博物館保存修復センターでのカビ制御の取り組み
著者:
高鳥浩介(NPO法人カビ相談センター)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.41,No.4,pp.207-212(2013)

エジプトの主要博物館であるカイロ博物館の老朽化に伴い,大エジプト博物館(以下,GEM)の建設を決定し,2015年8月の完成を目標として建築が進められている。JICAは2006年2月より11月まで詳細設計アドバイザーを派遣し詳細設計を支援した。これら文化財は,GEM保存修復センター(GEM-CC)へ移送がすでに開始されている。しかし,このプロジェクトを通して日本からの技術支援が必要となり,支援する項目のうち微生物技術支援がある。特に微生物のカビ制御や発生予防はGEM-CCとして達成しなければならない重要課題である。本稿ではGEM-CCの現状をまとめた。

Key words:
Grand Egyptian Museum(大エジプト博物館)/Conservation Center(保存修復センター)/Cultural assets(文化財)/Fungal Control(カビ制御).