Vol.41，No.4 (2013)

表題：

医薬品製造現場から医療現場までの水の微生物管理[3] 病院内の水環境から分離される微生物について：非結核性抗酸菌（NTM）

著者：

丸茂健治（昭和大学・医学部・微生物学講座）

掲載：

日本防菌防黴学会誌，Vol.41，No.4，pp.237－240（2013）

環境微生物である非結核性抗酸菌（nontuberculous mycobacteria, NTM）の病院環境における分離状況を調べた。ナース・ステーション設置の観賞用水槽や病室水道蛇口からNTMが分離され，遺伝子検査法で同定された（Mycobacterium avium，M. szulgai，M. kansasii，M. gordonae，M. gadiumおよびM. phocaicum）。これらNTM汚染は特に易感染患者への感染が危惧されることから，可能な限りの汚染改善の重要性が示唆された。

Key words：

非結核性抗酸菌（NTM）/病院環境/遺伝子検査法/汚染改善．