現在,抗菌分野で使用される無機系抗菌材料は次の4つに大別される。①銀(Ag)系,②酸化チタン(TiO2),③酸化亜鉛(ZnO),④アルカリ土類金属酸化物系(主にCaOが主成分)。ナノテクノロジーの進展に伴い,これらの材料がそれぞれ「ナノマテリアル化」され,活発な表面加工や複合材料の研究開発が,さらに応用範囲を広げている。ここでは,①から④のナノ材料の研究開発の現状について,最近3年間の報告を中心に概説した。
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