Vol.41，No.7 (2013)

表題：

食品産業における洗浄技術の基礎と効率化のための実践ポイント[10] トータルサニテーションコストダウンとサスティナビリティーへのアプローチ

著者：

宮澤史彦（エコラボ（同））

掲載：

日本防菌防黴学会誌,Vol.41,No.7,pp.369－374（2013）

食品工場において,洗浄工程にかかる洗浄コストを下げ,洗浄工程に起因する環境負荷を削減する効率的な洗浄工程を確立するために確認すべき事項を洗浄前の6つのファクター（汚れの種類について,材質および表面仕上げについて,機械の構造について,適用できる洗浄方法について,洗剤原料の企業ポリシーへの対応,洗浄に使う水質）と洗浄時の4つのファクター（温度の効果,時間が消費するプロセス,物理力の効果,化学力/洗浄剤の成分とその役割）について解説,また4つのファクターの相互作用の例について解説した。 洗浄コストを下げ,洗浄工程に起因する環境負荷を削減する具体的な手法として,フレーバー除去洗浄剤,非希釈タイプコンベア潤滑剤,微酸性すすぎ,間欠すすぎ,すすぎ時間の最適化,低温洗浄を紹介した

Key words：

サニテーションコスト/サスティナビリティー/洗浄/殺菌/洗浄工程.