Vol.41,No.8 (2013)
- 表題:
- 殺ウイルス性アルコール系手指消毒剤の有効性評価(技術論文)
- 著者:
- 松村玲子,中村絵美,野口 悦,隈下祐一,山本将司,古田太郎(サラヤ(株)バイオケミカル研究所)
- 掲載:
- 日本防菌防黴学会誌,Vol.41,No.8,pp.421-425(2013)
76.9~81.4 vol%エタノールにリン酸を加えて酸性に調整したアルコール組成物であるVHは,DVV&RKIガイドラインに準じたin vitroの効力試験で4log10以上のTCID50を減少させた。さらにFingerpad法(ASTM E1838-02)によるin vivo試験でも不活化効果を持つことが示された。欧米の公的な標準試験法により適切に評価されたVHは,日常的なウイルス感染の予防対策として有効な製剤であると考えられる。
- Key words:
- Virucidal efficacy(ウイルス不活化効果)/ Non-envelope virus(ノンエンベロープウイルス)/ Hand antiseptic(手指消毒).