食品の真菌検査における培養日数を,3日間に短縮し判定する方法の確立を目的に,植菌試験や様々な一般食品の検査を行い,その妥当性を評価した。その結果,培養日数3日間と5日間で,高い菌数の相関が確認された。さらに統計学的手法を用いて,安全率を算出した結果,培養3日間で判定する際は,安全率を5日間培養で設定されている菌数規格値の50%に設定することで,培養5日間の規格値を満たすことができるものと判断した。また香辛料を検査する際は,抗菌成分の影響が確認されたため抗菌成分の影響が出ない配合比率を算出した。結果,5%以内であれば培養3日間での判定方法が適用可能であった。