Vol.42，No.5 (2014)

表題：

食品工場の衛生管理と人材育成[1] 大学での食品安全技術者教育～現状と提案～

著者：

岸本 満（名古屋学芸大学 管理栄養学部）

掲載：

日本防菌防黴学会誌，Vol.42，No.5，pp.279－284（2014）

食品安全管理者及び技術者の育成は重要である。本講座は安全衛生管理者が教育訓練を企画，実施する際に役立つ情報の提供を目的に企画。管理者が不足する領域の知識を補完することもできるよう幅広くテーマを設定した。本稿では東海三県の大学で開講される食品衛生，食品安全に関連する科目の教育内容を紹介。食品安全管理者・技術者が求められる知識体系は大学開講科目の内容や教育プログラムから凡そ把握できる。品質管理を含む実務的な学びができる実習や，チームワーク，プレゼンテーション力などを高める総合的な学びができる実習，また「衛生管理」を強化した授業も多く開講されていた。大学教育は主体的に問題を発見，解決する能動的学修への質的転換が求められているが，そのために必要な自己マネジメント力を育てるのは難しい。食品業界に進む学生に修得してほしいスキルを提案，さらに大学教員から見た人材育成の課題，提案を示した。

Key words：

教育プログラム/大学教育/食品安全管理者/マネジメント力.