日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.42,No.7 (2014)

表題:
環境水のレジオネラ属菌検査のための新規選択培地(CATα培地)による夾雑菌汚染の低減効果(短報)
著者:
井上浩章,高間朋子,馬場ますみ,石間智生,縣 邦雄(アクアス(株)つくば総合研究所)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.42,No.7,pp.349-351(2014)

レジオネラ属菌の培養検査において選択培地上がレジオネラ属菌以外の細菌類や真菌類(夾雑菌)に汚染されることでレジオネラ属菌が検出できない場合(検出不能)がある。今回,冷却塔水,浴槽水からのレジオネラ属菌検査で検出不能だった検体から,CATα選択培地を用いた再検査によりレジオネラ属菌の検出を試みた。GVPC選択培地による培養検査の検出不能率は冷却塔水で6.5%,浴槽水で1.0%だったのに対し,CATα選択培地による再検査の検出不能率は冷却塔水で0.2%,浴槽水で0.1%だった。CATα培地の使用は夾雑菌汚染を最小限に抑え,検出不能率を低減させるために有効である。

Key words:
Legionella(レジオネラ)/ Plate culture(平板培養)/ Selective media(選択培地).