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日本防菌防黴学会誌

Vol.42,No.7 (2014)

表題:
カビ検査法[1] カビ検査法の基礎
著者:
村松芳多子(新潟県立大学人間生活学部),高鳥浩介(NPO法人カビ相談センター)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.42,No.7,pp.375-379(2014)

カビ検査法を習得するための4つ「①カビに対する理解,②検査施設,③微生物としてのカビ,④検査技術」の疑問をあげて解決するための対処方法を示した。その対処方法は,欲張らないこと,あせらないこと,専門用語は聞き流すこと,特定のカビのみを知ること,形態は菌糸と胞子のみを観察すること,巨大コロニーは色と大きさを見ること,同じことを何度もくり返し検査することである。それらを踏まえたうえで,カビ検査法の6つの基礎を,主な検査法の流れを図に示してわかりやすく説明した。特に,カビ検査法の分離培養のうち,培養条件の培地・培養温度・培養日数を詳しく説明した。さらにカビを見分ける巨大コロニーの同定のポイントを紹介した。その同定では,①種類,②集落,③形態の3つを理解して見分けることが重要である。以上のように,カビ検査法の基礎知識をやさしく解説した。

Key words:
Fungus(真菌)/Inspection(検査)/Method(方法)/Basic(基礎).