Vol.43,No.8 (2015)
- 表題:
- 酸性エタノール・リンゴ酸混合物によるネコカリシウイルスの不活化効果(原著論文)
- 著者:
- 尾﨑恵太,赤阪天平,丸山伸司((株)ニイタカ 技術部),中西真人((株)ニイタカ マーケティング部),木村博一(国立感染症研究所 感染症疫学センター)
- 掲載:
- 日本防菌防黴学会誌,Vol.43,No.8,pp.357−360(2015)
酸性エタノール・リンゴ酸混合物のネコカリシウイルス(FCV)の不活化効果に関する研究を行った。その結果,リンゴ酸濃度が0.4wt%以上の酸性50wt%エタノール混合物は,極めて短時間(30秒間)かつ効果的(99.99%以上)にFCVを不活化することが明らかになった。このことから,本混合物はヒトノロウイルスに対してもFCVと同様の不活化効果を示す可能性が示唆された。
- Key words:
- Feline calicivirus(ネコカリシウイルス)/Ethanol(エタノール)/Malic acid(リンゴ酸)/Inactivation(不活化).