日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.43,No.9 (2015)

表題:
スプラウト栽培における弱酸性次亜塩素酸水溶液の利用性の検討(原著論文)
著者:
小野朋子,山下光治((株)エイチ・エス・ピー研究開発部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.43,No.9,pp.407−411(2015)

弱酸性次亜塩素酸水溶液は次亜塩素酸ナトリウムと塩酸を混合してpH5.5~6.5に調整したものである。本研究ではスプラウト栽培時の種子殺菌および潅水への弱酸性次亜塩素酸水溶液の適用を検討した。100ppm以上の弱酸性次亜塩素酸水溶液にスプラウトの種子を浸漬することにより,生菌数は検出限界以下となった。また,潅水に30ppmの弱酸性次亜塩素酸水溶液を組み合わせることで,可食部の菌数が減少し,発芽率および収量も向上した。よって弱酸性次亜塩素酸水溶液は,スプラウトの種子殺菌および潅水に有用性が高いことが示された。

Key words:
Weak acid hypochlorous solution (弱酸性次亜塩素酸水溶液)/ Sprout (スプラウト)/ Seed disinfection (種子殺菌)/ Irrigation (潅水)/ Rate of germination (発芽率).