日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.43,No.10 (2015)

表題:
微生物検査データへの統計利用−難しい数式を示さず例題をもとにして− 第2章 データのとり方とまとめ方
著者:
高橋正弘(東京海洋大学大学院)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.43,No.10,pp.501−512(2015)

微生物検査データのとり方(収集),まとめ方(整理),基本統計量の平均値や標準偏差などについて解説した。
データのとり方では,標本および標本抽出法,誤差(測定値と真値との差),データの種類,データ解析に必要な標本の大きさ(数)などについて述べた。
データのまとめ方では,データの記録,データベース,データを目に見える形に図示した特性要因図や度数分布図の作成について述べた。統計量はデータが正規分布をすることを前提に導き出されたものである。したがって,正規分布していないデータを正規分布に近似させる変換方法について述べた。
データの基本的な特性を表す値の基本統計量では,算術平均,分散,標準偏差,標準誤差,変動係数について述べた。

Key words:
Cause and effect diagram(特性要因図)/Frequency distribution(度数分布)/Normal distribution(正規分布)/Statistic(統計量)/Random sampling(無作為抽出)/Sample size(標本の大きさ)/Transformation(変換).