日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.43,No.11 (2015)

表題:
微生物試験迅速化技術の現状と展望[2] 微生物センサを用いた空中浮遊菌の迅速測定
著者:
藤岡一志,山田翔太,富永大河(シャープ(株) 新規事業推進本部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.43,No.11,pp.557−562(2015)

近年,空気中の微生物汚染は人の健康や製品の品質上,社会的関心が驚くばかりに高まっており,食品のHACCPシステムや文化財保護の為のIPMのような衛生管理規格の導入に伴い,製造施設,医療施設,空調設備の清掃現場,植物工場などの生産施設,調理飲食施設,文化財施設で,浮遊微生物の衛生管理の重要性が増加している。
現在,浮遊微生物の衛生検査は従来培養法により実施されているが,『迅速性』『専門性』『自動測定』『常時モニタリング』等の問題点が指摘されている。
以上のような背景の下,迅速自動計測が可能で,知識や経験がなくても簡単に計測することができる微生物センサ【BM-300C】を商品化した。本講座では,微生物センサの検出原理,計測フロー,性能評価結果,特長,活用事例を紹介する。

Key words:
Floating microorganisms(浮遊菌)/Rapid measurement(迅速測定)/Auto measurement(自動測定)/Continuous monitoring(連続モニタリング)/Fluorescence(蛍光).