日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.44,No.4 (2016)

表題:
鳥インフルエンザの発生状況とその対策
著者:
大槻公一(京都産業大学鳥インフルエンザ研究センター)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.44,No.4,pp.179−189(2016)

約20年前に中国に出現したH5N1亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスは,依然として猛威を振るっている。ウイルスは,アジアのみならず,中東,アフリカ,ヨーロッパさらには北アメリカ大陸まで地球規模で拡散した。約10年前から,他の亜型の鳥インフルエンザウイルスとの遺伝子再集合体,すなわち,N亜型の異なるH5ウイルスが中国に出現した。このウイルスも国境を越えて拡散して始めているがその代表例がH5N8亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスである。これらのウイルス感染による疾病の発生状況を解説した。

Key words:
Avian influenza(鳥インフルエンザ)/Highly pathogenic(高病原性)/H5N1/H5N6/H5N8.