世界には酸性土壌は約46億ha,農業利用可能面積の42%を占めている。酸性雨による土壌の酸性化は改善されたとはいえ,途上国ではまだ多く残っている。食糧難が叫ばれる中,酸性土壌の改良は重要な案件になっている。酸・アルミニウム耐性菌はpH3.0,Al3+2000ppmという環境でも,有機物を分解しpHを上昇させる。やがて牧草や,各種の植物を復興させ,食料生産できる土地へと変えていく。極限環境とはまた違った生殖毒性があるアルミニウムイオンの多い特殊な酸性土壌に存在し土壌環境で大きな役割を担っている酸・アルミニウム耐性微生物を特殊環境微生物として紹介する。