Vol.45，No.3 (2017)

表題：

食品工場における食品防御（フードディフェンス）の考え方と業界動向[3] PAS96：2014年度版について “故意の攻撃からの食品と飲料の保護及び防御のためのガイドライン”

著者：

井上正昭（GMC（グローカル・マネジメント コンサルティング））

掲載：

日本防菌防黴学会誌，Vol.45，No.3，pp.135−139（2017）

本稿は，英国規格協会の作成した，BS-PAS96：2014の概要を解説するものである。
この規格では，経営層の姿勢については，一切，言及されていない。
食品防御や，食品偽装は，組織員の，不正や不適切な行動が，直接の原因になりますが，そうした組織構成員が，生まれた事に対する，人事管理には，思いがいたらない。
本稿では，言及していないが，根本には，歪んだ人を産む人事制度や，ギリギリの不正を行う企業風土がある。本質的対応については，品質保証や，品質管理部門では，扱いきれないと，考える。
英国や欧州らしい規格であるので，鵜呑みにしないで，手法や考え方を参考にして，企業運営に利用すべきと考える。

Key words：

TACCP/Threat Critical Control Point.