化粧品の歴史の中で20年程前からパラベンフリー・防腐剤フリーの技術革新への期待が起きている。多くの研究者がその可能性を探っていくつかの実現をなしているが代替として用いる防腐剤の評価は何処まで正しいのであろうか,行われる保存効力試験自体の再現性(不均一撹拌)のバリデーションさえ十分に行われていない。
用いる防腐剤の化粧品原料との相性,化粧品中での溶解や分配といった挙動と使用する容器機構と製品寿命の確認,更に使用時に汚染してくる微生物の汚染後の挙動が意外と解明されないまま,単純に既存の評価方法に頼るだけの技術が一般的となっている。
今後工夫すべき課題とその対案の一端を紹介する。