抗生物質や発酵食品等を通して,微生物は様々な恩恵を人類に与える一方,微生物が原因となって引き起こされる事故も起きている。化粧品においても,汚染された化粧品を使用することで,場合によると失明などの重篤な被害を起こす可能性がある。
微生物による汚染は,製造作業者や製造環境に由来する「一次汚染」と,消費者の使用に伴う「二次汚染」に区分できる。この一次汚染と二次汚染をどのようにして管理するか,が製造業においては重要な課題となる。
過去の汚染事例等や今現在取り組んでいる試験等も合わせて,一次汚染と二次汚染の管理体制について紹介する。