日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.46,No.5 (2018)

表題:
やさしい微生物制御の基礎[24] 抗ウイルス性試験方法
著者:
高麗寛紀(髙麗微生物研究所)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.46,No.5,pp.187−196(2018)

微生物制御技術をこれから学ぼうとする日本防菌防黴学会員の若手技術者に向けた講座「やさしい微生物制御の基礎[24]」として近年各種工業製品の抗ウイルス性試験方法がJIS化されたのでこれらについて解説した。大腸菌を宿主としたバクテリオオファージを使用する試験方法の「JIS R 17062013ファインセラミックス−光触媒材料の抗ウイルス性試験方法−バクテリオファージQβを用いる方法」と「JIS R 17562013ファインセラミックス−可視光応答形光触媒材料の抗ウイルス性試験方法−バクテリオファージQβを用いる方法」及びヒトを含む動物を宿主とするウイルス(インフルエンザAとネコカリシウイルス)を用いた「JIS L 19222016繊維製品の抗ウイルス性試験方法」の特徴について概説した。また,ウイルス試験の基礎として宿主細胞の培養方法と保存方法,接種ウイルス液の調製方法,ウイルス感染価の測定方法(プラーク測定法とTCID50測定法),抗ウイルス性試験方法の概要及び抗ウイルス活性の計算方法などについて解説した。

Key words:
Test method of antiviral efficacy(抗ウイルス性試験方法)/Antiviral activity(抗ウイルス活性)/Bacteriophage(バクテリオファージ)/Influenza virus(インフルエンザウイルス)/Feline calicivirus(ネコカリシウイルス).