日本防菌防黴学会

学会のご案内

関連情報

  • English

日本防菌防黴学会誌

Vol.46,No.6 (2018)

表題:
硬質表面に付着したネコカリシウイルスに対する複合型塩素系除菌・洗浄剤含浸ワイプの清拭効果(短報)
著者:
野島康弘,林 伸行(北里環境科学センターウイルス部),小倉憂也,小澤智子,菊野理津子(北里環境科学センター微生物部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.46,No.6,pp.235−239(2018)

複合型塩素系除菌・洗浄剤(RST)および市販の各種薬液含浸ワイプの清拭効果を(一社)日本衛生材料工業連合により制定された「ウエットワイパー類の除菌性能試験方法」を参考に,ノロウイルス代替のネコカリシウイルスを用いて評価を行った。評価の結果,RST含浸ワイプで清拭を行った場合,4.0 log10より大きな除去効果が認められた。また,薬液の特徴を検証するため,薬液乾燥後の抗ウイルス効果を評価したところ,薬液乾燥後においても,ウイルス不活化効果は保持されていることが明らかとなった。

Key words:
Potassium peroxymonosulfate(ペルオキソ一硫酸水素カリウム)/Feline calicivirus(ネコカリシウイルス)/Wiping effect(清拭効果)/Sustained antiviral activity(抗ウイルス作用の持続性)/Environmental surface(環境表面).