日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.47,No.5 (2019)

表題:
物理的微生物制御技術の今とこれから[2]
プラズマの利用−低温ガスプラズマによる非加熱滅菌
著者:
相楽 真(ジョンソン・エンド・ジョンソン(株) ASP事業部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.47,No.5,pp.207−211(2019)

過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌は,ガス状の過酸化水素と高周波エネルギーにより低温のプラズマ状態にすることで生成されるフリーラジカルなど活性物質を用いて微生物を殺滅する滅菌法である。主に医療施設での医療器材の滅菌処理に用いられており,滅菌法としては低温である50℃前後での滅菌処理が可能である。電子部品や光学部品が組み込まれた複雑な器材の滅菌処理にも用いられているが,本滅菌法の特性からセルロースや液体などの滅菌処理はできない。特性をよく理解して用いる必要がある。

Key words:
Hydrogen peroxide(過酸化水素)/Plasma(プラズマ)/Sterilization(滅菌).