Vol.47,No.7 (2019)
- 表題:
- 環境水からのレジオネラ・宿主アメーバ検出とその制御[13]
アメーバ共培養法を用いたレジオネラ属菌の検出
- 著者:
- 井上浩章(アクアス(株) つくば総合研究所),枝川亜希子(大阪健康安全基盤研究所 衛生化学部)
- 掲載:
- 日本防菌防黴学会誌,Vol.47,No.7,pp.273−277(2019)
レジオネラは,環境中でアメーバに捕食され,そのアメーバを宿主として増殖する。近年,レジオネラとアメーバとの密接な関連を利用し,純培養のアメーバの中でレジオネラを増殖させてから検出するアメーバ共培養法を環境水試料に応用する試みが行われている。従来法に加えてアメーバ共培養法を行うことにより,より広範囲にレジオネラを検出することが可能となってきた。
本稿では,アメーバ共培養法を用いた冷却水,浴槽水,水景水からのレジオネラ検出について解説する。
- Key words:
- Amoebic Co-Culture(アメーバ共培養法)/Acanthamoeba(アカントアメーバ)/Legionella spp.(レジオネラ属菌)/Environmental water(環境水).