日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.47,No.7 (2019)

表題:
物理的微生物制御技術の今とこれから[4]
放射線の利用−ガンマ線及び電子線による滅菌
著者:
梅津 浩(日本照射サービス(株))
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.47,No.7,pp.279−283(2019)

放射線照射のうちガンマ線及び電子線による滅菌を取り上げ,利用されている分野や設備の特徴を交えながら照射法について紹介する。また,両法の線量分布のデータについて一例を示し,滅菌バリデーションや材質劣化についてもごく簡単に説明する。
放射線は,包装材を含む製品に対して多かれ少なかれ材質劣化を生じさせるが,最終梱包形態のまま滅菌できるメリットがある。また,滅菌バリデーションの考え方に従うことによって,都度の無菌試験を実施すること無くドジメトリックリリースが可能である。
そのような特徴を紹介することを通じて,放射線による滅菌に興味を持って頂くための一助としたい。

Key words:
ガンマ線滅菌/電子線滅菌/滅菌バリデーション/材質劣化/ドジメトリックリリース.