エンドトキシンはリポ多糖(LPS)とも呼ばれ,極微量で発熱性をはじめ様々な生物活性を有する。その特異的な性質の為,注射用医薬品や血液と直接接触する医用機器のエンドトキシン管理は非常に重要である。局方エンドトキシン試験は測定として厳密に設計された試験であるが,煩雑な測定法であり,局方と同等の信頼性を有する簡便な方法が要望されている。今回,富士フイルム和光純薬から市販されているリムルスES-IIプラスCSシングルテストワコー(以下,プラスCSと記す)は添付検量線と低含量CSE(Control Standard Endotoxin:二次標準)の使用を特徴としており,学会簡便法よりエンドトキシン測定が簡便に実施できる。今回,プラスCSの基礎性能,及びPET薬剤であるFGD(フルオロデオキシグルコース)のエンドトキシン試験に適応可能か調べた。結果,プラスCSは高い真度と再現性を有した測定法であった。