日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.47,No.12 (2019)

表題:
エンドトキシンよもやま話(その1) Low Endotoxin Recovery(LER)
著者:
土谷正和(Charles River, Microbial Solutions)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.47,No.12,pp.501−505(2019)

Low Endotoxin Recovery(LER)は,キレート剤と界面活性剤を含む試料に添加した標準エンドトキシンの活性が低下する現象である。LERは,温度,pH,塩濃度などの影響を受けるが,低温ではエンドトキシンの活性が維持されている。これを水で希釈すると活性が低下するが,マグネシウム溶液で希釈すると活性が維持される。LER溶液中のエンドトキシン活性測定には,マグネシウム希釈法が優れている。エンドトキシン試験では,試料中のエンドトキシン活性をあるがままに測定してきており,今後もその重要性は変わらないと思われる。

Key words:
Endotoxin(エンドトキシン)/Limulus amebocyte lysate(リムルス試薬)/Low Endotoxin Recovery/Bacterial Endotoxins Test(エンドトキシン試験法).