日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.48,No.2 (2020)

表題:
化粧品の防腐技術者のための講座part 2
[7]化粧品工場における微生物管理と制御
著者:
猪野 毅(アース環境サービス(株) 彩都総合研究所 分析センター東日本)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.48,No.2,pp.67−73(2020)

多くの化粧品メーカーが化粧品GMPへの積極的な取り組みを進めているが,一方で依然として微生物汚染(一次汚染)を受けた製品が市場に出て自主回収している。カビの発生や酵母による異臭などの真菌類による腐敗・変敗や芽胞形成菌汚染やグラム陰性菌汚染などが問題となっている。バイオフィルムの形成や防腐剤の影響下で増殖可能な酵母やグラム陰性菌も汚染リスクとして十分考慮すべきである。
化粧品の製造現場において「ハード」・「ソフト」・「ヒューマン」に起因する様々な要因から発生する微生物汚染のメカニズムや製造工程や製造環境の管理ポイントと対策,微生物モニタリング法と微生物汚染源・汚染経路の特定,最も重要な課題である作業者の教育訓練についても説明する。

Key words:
Microbial contamination(Primary contamination)(微生物汚染(一次汚染))/Risk management(リスク管理)/Microbial monitoring(微生物モニタリング)/Education and training to workers(作業者の教育訓練)/Source of contamination(汚染源の特定)/Biofilm(バイオフィルム).