空気清浄機は室内の空気を循環させながら空気中の浮遊粒子をろ過する仕組みとなっている。従って,フィルタろ過式空気清浄機の浄化性能はフィルタの捕集率のみならず,その風量にも関係する。空気清浄機の浄化性能は風量と捕集率の積に比例し,室容積に反比例する。そのため,空気清浄の浄化性能の試験において,試験チャンバの大きさが重要なファクタとなる。本報に用いる試験チャンバと試験法は公益社団法人日本空気清浄協会の試験法に準ずるものである。試験の結果,空気清浄機による浮遊細菌と真菌の除去効果が認められた。また,実際のクリニックの待合室における実証の結果,空気清浄機は運転すれば,室内浮遊細菌濃度が抑制されることが明らになった。