2019年12月以降の中国の武漢市での集団感染に端を発した新型コロナウイルス感染症はその後急速に全世界に拡大し,WHOは3月11日にパンデミックを宣言し,各国に感染拡大防止策の強化を求めた。感染拡大防止策として各国でととられた社会的隔離政策は感染拡大防止策として有効である一方,社会的,経済的な損失も大きい。一方,マスク着用,手洗い,環境消毒を中心とする個人の感染予防の徹底は集団としての感染拡大防止に繋がる(集団予防)。政府が求めている「新しい生活様式」は,個人の予防対策を,より徹底し,社会のシステムとして実施することに他ならない。個人個人が有効な感染予防の習慣を身に付けるためには,新型コロナウイルスの感染の特徴,感染様式,環境での生存性,消毒剤等による不活化効果などを理解することが重要である。