食品衛生7S(整理・整頓・清掃・洗浄・殺菌・躾・清潔)の実践は,製造現場を「微生物レベルの清潔さ」にする活動であり,「整理・整頓」から始まる。整理が進むと,製造現場では不要な物がなくなり必要な物だけになる。整頓は,置き場所・置き方・置く量を定めるので,要る物を早く探すことができる。製造現場で使用する器具,機械や原材料をルールに従って管理するので,異変が気づき易くなる。製造現場での実践を通じて,現場レベルから衛生意識が上がり,異物混入対策や作業効率も良くなる。整理・整頓は,微生物制御を行う清掃・洗浄・殺菌の製造環境を整え,作業時間の短縮や清浄度を高めることになる。整理・整頓の実践は,食品衛生7Sの実践活動の1段階であり,一般衛生管理の運用をサポートすることなどを本講座にまとめる。