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日本防菌防黴学会誌

Vol.49,No.8 (2021)

表題:
持続社会での木材の長期使用
[6]都市型外装木材の保存処理
著者:
木口 実(日本大学生物資源科学部)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.49,No.8,pp.381−389(2021)

都市部における外装用木材や木質材料は,デッキやルーバーの他,店舗外装,外壁,道路施設等に使用されるようになってきている。これら都市型外装木材の保存処理では,耐朽性と共に美観維持のための耐候性,防耐火の面からの難燃性等が要求されている。また,都市部では特に木材は環境素材として使用される傾向があるため,環境や使用者への安全性も求められている。このような点から,本稿では都市型外装木材の保存処理として,木材を200℃以上で処理する熱処理,アセチル化等の化学修飾処理,フェノール樹脂やフラン樹脂等による樹脂注入処理,熱可塑性プラスチックとの複合化による混練型WPC(ウッドプラスチック)について解説する。

Key words:
外装木材/耐久性/非薬剤処理/化学修飾/混練型WPC.