日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.49,No.9 (2021)

表題:
紙上ミニシンポジウムⅣ 〜多角的なアプローチによる院内感染対策〜
2.院内感染対策への建築環境工学的な取り組み
−SARS-CoV-2の対策を中心に−
著者:
柳 宇(工学院大学 建築学部 教授)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.49,No.9,pp.467−472(2021)

本稿を脱稿した時点(2021年1月3日)では,COVID-19による全世界の累積感染者数は8450万人以上,死亡者数は183万人以上,国内の感染者数は24万人以上,死亡者数は3300人以上とであった。本原稿の校正原稿を脱稿している現時点(2021年7月25日)では,それぞれ1億9千万人以上,414万人以上,86万人以上,1万5千人を超えている(出典:Johns Hopkins University & Medicine)。COVID-19はさらにスピードを上げて猛威を振るっている。本報は,「院内感染対策への建築環境工学的な取り組み」をテーマに,COVID-19流行の現状,感染経路,病院におけるSARS-CoV-2の拡散とCOVID-19の感染事例,院内感染の対策方法について述べた。原稿を脱稿した当時から半年間が経過しており,その間にWHO,CDCなどから多くドキュメント,国際ジャーナルから多くの論文が公開されている。従って,本原稿に述べている本質的なものは変化がないが,諸新しい情報に関しては反映できていない。読者の皆様に最新情報を含めて本報をご一読願う。

Key words:
COVID-19/SARS-CoV-2/院内感染/換気/ろ過/UVGI.