サラヤ(株)の創業は1952年だが,当時は赤痢の蔓延している中で,手を洗って消毒する石けん液と石けん容器を販売したのが企業のスタートになった。その後「微生物との戦い」において,手洗い,手指の消毒を中心に商品を開発し対応してきたが,ことに(アルコールベースの手指消毒剤)の製造販売には力を入れてきた。今,地球規模の人々の交流により,各地で発生した病気は,あっという間にまん延する時代となっている。パンデミックな流行に対して,ユニバーサルプリコーション,平たく言えば手洗い,マスク,ガウン,手袋などを上手に使い,病気を予防することは有効であり,大切な仕事である。サラヤはこのような基本的な感染予防策とこのための商品やノウハウの普及を,先進国のみならず発展途上国でも実践し,グローバルな展開を目指している。コロナが収束した後も,また新しい微生物によるパンデミックな病気が流行する可能性は高く,それがどこから起きるか予測は難しいが,その時に備えてサラヤは微生物の戦いを続けてゆく。