徳島市で1986年5月27~29日に開催された日本防菌防黴学会第14回年次大会で初めて芝崎先生との初めての出会いであった。その後,芝崎先生は,筆者が参画した放射線利用の産学官連携を目的とした放射線利用促進協議会(JAPI)の副会長に就任され,私の専門である放射線殺滅菌のみならず,様々な殺滅菌法について広範囲な活動において芝崎先生から様々な指導や研究に関する示唆を頂いた。一方,放射線滅菌は60Coガンマ線から電子線照射に利用が拡大し,合わせて10施設以上の滅菌用照射施設が稼動し、施設を持たない事業者も滅菌受託会社に委託することにより容易に放射線滅菌を導入できる。本稿ではこれらの状況の推移や筆者自身の研究の経験を踏まえ,放射線殺菌の立場から芝崎先生の思い出を述べた。