Vol.50，No.4 (2022)

表題：

第48回年次大会（特別講演・教育講演・基礎講座）講座
[1]HACCPによる食品の衛生管理
－コーデックス規格の改訂と日本における制度化－

著者：

泉 秀実（近畿大学 生物理工学部）

掲載：

日本防菌防黴学会誌，Vol.50，No.4，pp.177−181（2022）

食品の衛生管理法Hazard Analysis and Critical Control Point（HACCP）に関して，2020年度に，コーデックス委員会が「食品衛生の一般原則」の改訂の中で「HACCPシステムとその適用のためのガイドライン」（コーデックスHACCP）の改訂を発表し，日本では「総合衛生管理製造過程承認制度」が廃止され，食品衛生法の改正により「HACCPに沿った衛生管理の制度化」が施行された。本講座では，2021年9月の日本防菌防黴学会第48回年次大会での教育講演内容を基に，コーデックスHACCP（2020）の概念と，日本のHACCPの制度化（「HACCPに基づく衛生管理」あるいは「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」の義務化）の状況を紹介する。

Key words：

HACCP（危害要因分析重要管理点）/GHP（適正衛生規範）/PRP（前提条件プログラム）/Food hygiene system（食品衛生システム）/Food business operators（食品事業者）．