日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.50,No.8 (2022)

表題:
ファインバブルの洗浄・除菌効果と今後の展望
著者:
山口庸子(共立女子短期大学 生活科学科 教授)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.50,No.8,pp.323−328(2022)

ファインバブル(FB)の気泡サイズの影響に着目して,衣類をはじめとする水系洗浄に関する性能や洗浄効果について,モデル汚れの選定からATP(アデノシン三リン酸)を指標とした清浄度や洗浄率の測定方法を通して,オゾンFB水の濃度や界面活性剤併用による汚れ除去効果について紹介した。マイクロバブル(MB)水の剥離による洗浄効果やウルトラファインバブル(UFB)の安定性を活かしたオゾンUFB水のATP除去効果(清浄度)を明らかにした。しかし,オゾンUFB水の水溶液中のATP除去効果に比べて繊維基質からのATP除去効果は,オゾン濃度を高めても高まらないことから,適切なオゾン濃度と界面活性剤の使用方法に関する検討の必要性など実用化へ向けての課題と可能性を紹介した。

Key words:
FB(ファインバブル)/UFB(ウルトラファインバブル)/オゾンUFB水.