(一社)繊維評価技術協議会(繊技協)は,1949年に設立された「(財)繊維検査懇談会」を前身としており,2002年に「繊維製品新機能評価協議会」と統合し,現在に至っている。なお,主として繊維製品ならびに周辺分野において,微生物制御を担っている機関である。繊技協の組織は,評価・標準部,試験検査部,マーク推進部,製品認証部の4部からなっており,評価・標準部では繊維関係のJIS・ISOの見直し,原案の作成,試験検査部では,試験方法の調査・研究,試験機関職員の研修,製品認証部では,SEKマーク認証制度の運用,マーク推進部では,SEKマークの普及,認証基準の改訂,等の業務を実施している。特に,製品認証部は,ISO/IEC17065のシステムを運用する製品認証機関として(公財)日本適合性認定協会(JAB)より2008年に認定を取得し,現在抗菌防臭加工マークをはじめ全9マークのSEKマークの認証を行っている。今後も繊維製品の安全性,機能性を担保するマークとして国内外への認証の拡大を目指している。