Vol.51,No.1 (2023)
- 表題:
- 防菌防黴分野における微生物制御の歴史的経緯と現状
[4]医薬品等ならびに関連分野における微生物制御(その3)−日本薬局方ならびに収載殺菌消毒剤等を中心として−
- 著者:
- 坂上吉一(元 近畿大学)
- 掲載:
- 日本防菌防黴学会誌,Vol.51,No.1,pp.41−46(2023)
微生物制御とは,我々にとって脅威となる微生物を適切に抑える一方,我々にとって良いと思われる微生物を有効に管理することであると考えられる。今回,医薬品等ならびに関連分野における微生物制御(その3)−日本薬局方ならびに収載殺菌消毒剤等を中心として−と題して,日本薬局方とは(成り立ちからの経緯)に始まり,2021年6月に公布された第18改正日本薬局方(以下,日局18)に収載されている殺菌消毒剤およびそれらの来歴について述べるとともに,日局18に収載されている抗生物質・抗菌剤,抗結核剤,サルファ剤,および抗真菌剤を取り上げ,関連事項を交えて微生物制御の立場で詳細に解説した。
- Key words:
- Japanese Pharmacopeia(日本薬局方)/Disinfectant(殺菌消毒剤)/Antibiotic・Antibacterial agent(抗生物質・抗菌剤)/Antituberculosis agent(抗結核剤)/Sulfa drug(サルファ剤).