私たちが普段口にしている食品は,衛生的で安全安心に食べられることが当たり前となっています。さらに,2021年6月以降HACCPの考え方を取り入れた(もしくは基づいた)衛生管理が食品事業者様の責務となり,更なる安全管理が求められるようになりました。一方でSNSの普及により,情報はより広く,そして速く拡散するようになり,食中毒やケガにつながらない「異物(=HACCPで管理されないハザード)」であっても,企業ブランドに重要なダメージを与えるようになりました。多額の損害賠償や製品回収等を余儀なくされ,場合によっては廃業に追い込まれることもあります。今回は,年間25,000件以上の混入異物検査を行っているイカリ消毒(株)の検査状況から,食品事業者様が特に注意しなければならない3つの異物について,対策を交えながらご紹介させていただきます。