日本防菌防黴学会

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日本防菌防黴学会誌

Vol.51,No.11 (2023)

表題:
天然物とその利用−抗菌および抗真菌活性に関して−
[1]植物由来抗菌・抗カビ活性天然物
著者:
飯田 彰(近畿大学農学部応用生命化学科)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.51,No.11,pp.661−666(2023)

抗菌薬および抗カビ薬と称されるもののほとんどが,微生物由来の天然物(抗生物質)かその誘導体あるいは天然物の構造に基づかない完全なる化学合成品である。そのため,植物由来の抗菌・抗カビ活性天然成分に関する知識は,生薬学や天然物化学に携わる研究者以外には十分知られていないかもしれない。本講座では,先ず天然物の定義から始まり,生薬に代表される歴史の古い植物由来の天然物のうち,主に局方生薬と食品に含まれる構造が分かっている抗菌・抗カビ活性成分を中心にまとめた。

Key words:
Antibacterial activity(抗菌活性)/Antifungal activity(抗カビ活性)/Natural products(天然物)/Plants(植物)/Antibiotics(抗生物質)/Infection(感染症).