Vol.51,No.12 (2023)
- 表題:
- 防菌防黴分野における微生物制御の歴史的経緯と現状
[10]文化財関係ならびに関連分野における微生物制御(その1)−文化財の保存の歴史的経緯等をふまえて−
- 著者:
- 坂上吉一(元 近畿大学)
- 掲載:
- 日本防菌防黴学会誌,Vol.51,No.12,pp.713−717(2023)
文化財は先人が残した貴重な文化遺産であり,生物および微生物等による劣化を防止し,あるいは適宜修復等を実施し,後世に残していかねばならない歴史遺産でもある。長い年月の中で,カビ等の微生物を含めた生物等による劣化等にも対応しなければならないものである。今回,「文化財関係ならびに関連分野における微生物制御(その1)−文化財の保存の歴史的経緯等をふまえて−」と題して,文化財とは,国宝・重要文化財,博物館の概要,博物館法の一部を改正する法律の概要,博物館登録制度,文化財保存活用地域計画,IPMとは,および文化財IPMについて,微生物制御の立場を考慮し,若干解説した。
- Key words:
- Cultural assets(文化財)/National treasure・Important cultural asset(国宝・重要文化財)/Partly revision of Museum act(博物館法の一部を改正)/Registration system of Museum(博物館登録制度)/Integrated Pest Management(IPM:総合防除).