日本防菌防黴学会

学会のご案内

関連情報

  • English

日本防菌防黴学会誌

Vol.52,No.3 (2024)

表題:
防菌防黴分野における微生物制御の歴史的経緯と現状
[11]文化財関係ならびに関連分野における微生物制御(その2)−正倉院関係全般について−
著者:
坂上吉一(元 近畿大学)
掲載:
日本防菌防黴学会誌,Vol.52,No.3,pp.121−125(2024)

文化財は先人が残した貴重な文化遺産であり,生物および微生物等による劣化を防止し,あるいは適宜修復等を実施し,後世に残していかねばならない歴史遺産でもある。長い年月の中で,カビ等の微生物を含めた生物等による劣化等にも対応しなければならないものである。今回,「文化財関係ならびに関連分野における微生物制御(その2)−正倉院関係全般について−」と題して,正倉院の由来,正倉院正倉,正倉院宝物,正倉院内の環境管理,正倉の建立および修理の経過,曝涼・曝書について,正倉院宝物の「曝涼」の歴史,正倉院の催しと森鴎外,および正倉院展について,微生物制御の立場を考慮し若干解説した。

Key words:
Shosoin(正倉院)/Airing of clothes・airing of books(曝涼・曝書)/Ogai MORI(森鴎外)/Exhibition of Shoso-in Treasures(正倉院展)/Treasure(宝物).