コロナ禍を経て,当初清潔性を付与する「抗菌・抗ウイルス製品」が多く輩出されている。4年を経過した現時点で,それらの状況を見直し,今後の製品を見直す機会にあると感じ,統計手法を用いて現状の傾向を把握した。その結果,製品の種類によって違いはあるもののコロナ禍前に較べ2020年以降,特に抗ウイルス製品が急に出現しており,特に住宅設備,機械設備において顕著であった。それら製品の加工法も「練り込み」と「塗装・印刷」により構成されることが判った。また登録社が印刷業界で急増していることもその影響と考えられる。出願された特許と業界登録された製品の関連付けを突き合わせ,一致したものについてそれらの時期の差を開発期間と考える場合,上記製品群はコロナ禍直後に製品化されたものと,20年前に開発された技術を利用して製品化されたものが多いことが判った。