表 題 |
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シリコーンシーラントにおける Cladosporium の侵入形態変化 |
著 者 |
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李 憲俊 (衛生微生物研究センター), 小菅旬子 (宮崎大学・農学部),相原真紀, 高鳥浩介 (国立医薬品食品衛生研究所・衛生微生物部) |
掲 載 |
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防菌防黴, Vol.33, No.8, pp.391-395 (2005) |
建材として多用され, カビ汚染基質として問題になるシリコーンシーラントを対象に, 主要汚染カビである Cladosporium sp. の侵入形態変化について経日的に観察を行った。 その結果, Cladosporium sp. はシリコーンシーラント中で侵入初期にジグザグ状菌形態を呈したが, その後, 分岐し, 出芽によって胞子を形成することがわかった。 シリコーン内における胞子形成は, 基質中におけるカビの形態は菌糸が主であると考えられてきた従来の考え方を覆す現象であり, 今後は胞子形成機序の解明と基質中での胞子形成とカビ汚染防除の関わりについて検討する必要があると思われた。 |
Key words |
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Cladosporium(クロカビ)/Silicon sealant(シリコーンシーラント)/Invasion hypha(侵入菌糸)/Morphological change(形態変化)/Conidia formation(胞子形成). |
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